映画『ハスラーズ』金をばらまく側、踊る側 実話ストリッパークライム
ストリッパーたちがなんとか生きていくお話。
なんとなく「かっこいい!!ってテンション上がる爽快クライム映画でしょ!」って観ていましたが、これ、実話ベースだそうです。そこまで甘くなかった…。
簡単に観れるハッピー映画だと思ったのに…いろんなこと考えちゃった。
でも好き。個人的には好きな映画の上位に入った!
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2008年の金融危機で稼げなくなったストリッパーたちが手を組んで、男たちからお金を巻き上げるお話。
夜職やったことある女子たち、観てほしい。
最初のほうの控室の会話がめちゃリアルだから!国が違っても夜職女子はこんな感じなのねーってなった。あとミュージシャンのカーディ・Bが出てるの驚いた。セリフも最高だったし。「新しい彼氏は電池さえ替えれば上機嫌」のくだり大好き。
そしてダンスがかっこいい!
ジェニファー・ロペスさんがマジでやばいくらいかっこいい。このために修得したらしいですねポールダンス。セクシーで煌びやか。美しくて強い。
そんなキラキラしたストリッパーが稼げなくなって犯罪に走る…。
ストリッパーしているんだもの、稼げなくなる=ガチの困窮なんですよ。ディスティニーの職探しのシーンもリアルだった。空白期間のこととか、どうしたってね…。
「リアル」って言葉、2回使ってるけれど本当にさすが実話というか、リアル。生々しいんですよね。ストリッパーたちの気持ちが手に取るようにわかって、感情移入MAX。薬を盛ってお金を奪うというシャレにならない犯罪なのに、そうするしかなかったっていうのがわかってしまう。
ターゲットがお金を持っているウォール街の男たちっていうのも自然だし。
そして彼女たちの一体感というか、あの独特の家族のような仲の良さも、夜職の仲間ってそういう距離感になりがちなのもわかる。
だから途中までは「弱者が生き残るための行動をした。男たち自業自得だろ。誘いに乗ってるんだし。」って思ってた。思っていたけれど……です。ぜひ、観てみてくださいませ。
ディスティニーが記者にする質問が心に残ってる。
「家は裕福だった?親の職業は?最終学歴は?今1000ドルあったら?使い道は何を持っていて何が足りないかで変わる」
最終的には「なんかもう、こういう感じ終わりにしない?」って映画なのかな。
被害者の男性たちが被害をなかなか告白できないっていうのもなんか可哀想。プライド…っていうよりも失うものが怖いんだろうし。
失うものが多くない、奪わなければ生きていけない、追い詰められた彼女らの勝ちだった。なんか皮肉だなーって思う。
最後に。ジェニファー・ロペスさん、50歳ですってよ!!!えーーーー!!!!かっこよ!!!!!
アイキャッチ画像:Brigitte make custom works from your photos, thanks a lotによるPixabayからの画像
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