映画『レ・ミゼラブル』力強く響く、人と愛の物語。
Amazonプライムで鑑賞しました。
かなりどっしり、重めの作品です。2時間37分。時間と心の余裕があるときに観ましょう。
中学生の時に小説を読んでいるのに“なんか暗くて重い話”程度にしか覚えていなくて「まぁ機会があったら観ようかな」って先延ばしにしていた私のバカ!泣
ミュージカル映画になっているからなのか、私が人生の年数を重ねたからなのか、この映画では何回も泣いたしラストは苦しいくらいでした。
小説ももう一回読んでみようかな…。
小さな罪で19年の徒刑に処せられたジャン・バルジャン。仮釈放になるものの、新しい人生を始めるために名前を変え、逃亡犯となる。彼を中心にその時代を生きる人たちの情熱、愛、報われない恋や夢などが描かれていくお話。
ちょっと驚いたんですが、この映画セリフが全部歌われるんですよね。
ミュージカル映画けっこう観ている方だと思っていたのですが、このパターンは初めてでした。普通にセリフをしゃべるシーンもありつつ、歌うところは歌うっていうのになれていたので。
なので、本編中ずーっと誰かが歌っているのですが、なぜか不自然に感じなくなってくるんですよね。こんなに喋るみたいに歌えるものなのか…俳優さんたちの力が大きいような気がします。
そう、キャストが豪華。
主役のヒュー・ジャックマンをはじめとして
アン・ハサウェイ、彼女が演じるファンティーヌの歌ではかなり泣きました。かなり減量して役に臨み、髪は本当に切っているらしいです。
さらにラッセル・クロウ、アマンダ・サイフリッド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター…豪華すぎる。みんながっつり歌うんですよ。
俳優たちがずーっと気合の入った演技を見せるからなのか、苦しいシーンが多いからなのか、やけに長く感じるな…と思いながら終盤観ていたのですが、それもそのはず2時間半の長さでしたね。
でも中だるみ一切なし、ストーリーはどんどん進んでいきます。
曲もとても良い。上で少し書いたアン・ハサウェイが歌う曲以外もとても力強く、胸に刺さってくるような曲が多いです。私は冒頭の一番最初の歌ですでに気持ちを持って行かれた感じがあります。あとは報われない恋の歌も、泣いちゃいましたね…。
本当に、さらっと感想を書くっていうのがめちゃめちゃ難しくて、どうしようかなと思いながらここまで書いてきたのですが…どうしましょうね。観てからかなり時間が経っているのに、ふいにこの映画のことを考えてしまいます。
とにかく人間の情熱と愛は素晴らしいものだ。というのに尽きると思います。
ジャン・バルジャンがずっと抱えていた罪の意識が、愛情を注いだコゼットによって赦されるシーンはとても美しかったです。
何かのために真摯に生きるとき、純粋な気持ちや誰かへの愛は、たとえそれが報われなかったとしても、美しくて尊いものなんだと思います。
苦しい人生の中でも、愛することを忘れずに生きていけたら幸せなのでしょう。
ラストは感動で鳥肌がたちました。長年愛されている作品だけありますね。おそらく誰でも心動かされるんじゃないかというパワーを感じる強い作品でした。おなかいっぱいって感じです。
そんな風な感想をもったのですが、この映画もまた歴史をちゃんと知ってから観たらおもしろいやつでしたねー。フランス革命。学校で習ったけど…覚えていないんですよねー。「民衆を導く自由の女神」の絵しか出てこなかった。悔しい。ちょっと調べてみようかなと思っています。
あの時代のフランス、本当にあんな風に悲惨だったのでしょうか…。私なら3日で死ぬ。
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