映画『ボーイズ・イン・ザ・バンド』伝説の舞台の映画化
少し前に「好きな俳優さんたちが軒並み出てる!」って思った舞台。
それが映画化されたもの。嬉しい。
ほぼワンシチュエーションで本当に舞台を見ているみたいだった。
1968年NY。誕生日パーティーに集まったゲイ7人。突然の参加者や、始めたゲームによって波乱が巻き起こるお話。
前半は楽しそうにパーティー準備。そして主役不在のままパーティーが始まっても楽しそうなメンバーたち。
ジョーク交じりの会話も軽快で、こっちまで楽しくなる。
…しかし。
途中でマイケルの異性愛者の友人が登場…。あれよあれよという間に雰囲気は悪くなっていき…始めたゲームは最悪で…。
この前半と後半のテンションの変わりよう。
後半、明らかになっていくそれぞれの気持ちや抱えている苦しみがつらい。
そんな中、繰り広げられる会話劇は含蓄のある名言ばかりで、とてもおもしろい。
ジョーク、皮肉、思い出話からケンカまで…。
セリフで楽しむ映画ですね。
この作品が初めて舞台で演じられたのは同1968年。
この動画を見るとわかるのですが、ゲイが集まることが違法とされた時代があるんですね。違法って…何…。
当時演じた俳優は、キャリアを捨てる覚悟だったようです。伝説の舞台じゃん。
こうやって切り開いてきた人たちがいたんですね。勇気がすごい。
そして2018年にこの映画のキャストで再演。
主要キャストは全員が同性愛者であることをカミングアウトしている俳優たち。
でも今もこの映画に出てくるセリフに共感する人は多いと思う。
マイケルが最後の方に泣きながら話すセリフに胸が苦しくなりました。
ハロルドの「人生って冗談そのものじゃない?」っていうセリフが忘れられない。
アイキャッチ画像:PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません