映画『プラットフォーム』この穴は、縦に凝縮された社会

映画・海外ドラマ

観ようかなーとマイリストに入れていたんだけど、きつそうじゃない?って観ていなかったもの。
配信でおすすめされて重い腰を上げました。
ほらーーー!きっついじゃーーん!!!おもしろかったけど!(大泣)

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縦に階層が連なる牢獄のようなものに入った男の話。
一番上の0階層から下へ、食べ物の乗った台(プラットフォーム)が下りてくる。そこではそれが唯一の食事。下の階層の人間は上の人間の残飯しか食べることができない。
一つの階層に二人ずつ。階層は一か月でランダムに変わる。

これだけでわかると思うのですが、これ社会風刺ってやつですね。
階層が連なる様子で、昨今いろいろな映画がテーマにしてきた貧富の差だとか、生まれだとか、蔓延る差別だとか、そういうものを表しているという事なんでしょう。
というところを踏まえて観るしかないのですが、風刺きっつすぎない??
わかりやすすぎて、何度も「あ、こういうことか…」って考えさせられてしまう。すごくいろいろなことを考えながら観てしまうので、観た後にぐったり疲れました。
心が元気な時に、ご飯も食べた後に、快適なお部屋で、大好きな飲み物片手に観てください。
ヘタな時に観ると間違いなく心が死ぬ。要注意です。

下には見向きもせず、いったいどこまで下があるのかもわからないまま、ただ目の前にある残飯を食べて生き延びる。
下の階層には食べ物が残らず、殺し合いが起きるけれど、上の者はおなかいっぱい食べ続ける。
かといって上層階にいても人は満足しない。はぁ…人間…。

ちょっと前に観た『パラサイト 半地下の家族』を思い出しました。
あれも貧富の差を地上と半地下とで描いていて、何より上の人は下に気が付かないっていうところとか、同じですね。

主人公は最初48階層に入れられるんですよ。
自分だったらどう思うか、どうするかを考えながら観てみるといいかも。(心が元気な人に限る)
47階層の人たちの食べ残し…。食べられますか…。
下の人のために、食料残しますか…。

あ、もちろんグロ注意です。ネトフリでは大人向き、R18+になってます。
グロさもですが、心理的にもショッキングなシーン多いです。いろいろお気をつけて。

アイキャッチ画像:Wolfgang EckertによるPixabayからの画像