映画『二ツ星の料理人』難ありシェフの再出発ムービー

映画・海外ドラマ

おすすめしてもらった映画。Netflixで鑑賞しました。

料理がおいしそう!おなかがすいちゃう映画ですね。見た目もすごく綺麗な料理は見ているだけでも楽しい…いやー食べたいな。あんなレストランで食事出来たら最高だろうなー!

・・・とは思うものの裏側は緊張してピリピリ、飛び交う大声…料理人さんって大変ね…泣

人間としては問題ありの天才シェフが、再起をかけて頑張るお話です。

料理のシーンがとても気持ちいい。テキパキとして綺麗で丁寧で、見ていて楽しいです。まぁ、最初の方は空気悪いときもあってそこはアレですが…。

そんな料理シーンだけでなく、ストーリーもかなりテキパキ進みます。とても見やすいし理解もしやすいんだけど、やっぱり彼の過去をもうちょっと知りたかった感はあるかなーというところ。
トニーや元カノとの関係も、何があったのかなーって気になりつつ終わってしまいました。
とはいえ、彼の様子を見ていればだいたいわかります。自分と料理以外のことを考えない人間だったんだろうなと…それどころか自分のことも置き去りに生きてきてしまったんだろうな、という雰囲気です。

人のミスをあげつらって怒鳴るシーン、ひーーってなるほどキツイのですが「厨房は戦争」と彼は言います。そんな世界で生きてきたから、そして「絶対完璧」を目指すからこそ、みんなから鬼と言われるほどになるんでしょう。バースデイケーキのシーンのように優しいところだってあるのに…。

そんな彼が変わっていく終盤は見ていてとても温かい気持ちになります。

最初の方で「強いから人に頼れるの。弱いからじゃない」と言われるシーンがあるのですが、彼が周囲の人たちに目を向けだし、自分を変えることが出来たのは本当に強くなったからなんでしょうね。
裏切りというか、復讐というか…あの場面では観ている私も凍りました。まさか…。
あの出来事の後の卵料理も泣けます。
気が付いていなかっただけで、とても温かい人たちに囲まれていたって気が付ける素敵なラストでした。
みんなで力を合わせて作り上げるレストランだからこそ最高になれる!
最初の厨房のシーンはきつかったけど、最後まで観てよかった…!

人に頼るのって勇気いると思います。本当に。私も何かあったときに内に内にと籠ってしまうタイプの人間なのですが、それが自分の友人や大切な人だったら頼ってほしいと思いますもんね。ぜんぜん頼りにならんけども私じゃ。でも話してほしいし、一緒に悩むくらいはさせてほしいんですよ。そのためには自分も籠らないで、周りの人と生きていく気持ちを持たなきゃいけないよなぁ…と自分に当てはめてしみじみしてしまいました。
人と関わるの怖がりがちなのですが、私ももう少し変われたらいいな…。なんて考えられる映画でした。

でも彼女と突然キスしたシーンは驚きましたね。そんな空気あった??私が気が付いてなかっただけ??ふつうに、え、どうしたの?ってなってしまってあのシーンだけ置いていかれてしまいました…。

けっこうあるんですよね…映画観てて「突然キスするじゃん!」ってなるやつ。私が恋愛モードを読み取るのが下手なんでしょうねー…。

アイキャッチ画像:Free-PhotosによるPixabayからの画像