映画『ワン・デイ 23年のラブストーリー』すれちがうふたりの23年。

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こちらもおすすめいただいて鑑賞した映画。
ひとつ前の記事で書いたように、私、若干恋愛の空気が読めない人間なので、恋愛映画もあまり観ないでいたのですが、この映画はすごくよかった。

しっかり号泣してしまいました。これはネタバレなしで観てほしい映画です。

なのでネタバレなしで、書けてるはずです!

エマとデクスターは最初の出会いからお互いに惹かれあうものの、すれ違いから親友としてそれぞれの人生を歩んでいる。そんなふたりの毎年7月15日を描くお話。

すれ違う気持ちとタイミング。お互いのことが本当に大切だからこそ、踏み出せないあと一歩。お互いの気持ちは確かなのに、なかなかくっつかない2人。
こう書くと王道ラブストーリーで、ありきたりまっしぐらな感じなのですが、それを7月15日の出来事に絞って、23年間という長い時間を見せることによって新鮮なストーリーになっています。

ふたりのそれぞれの歳の重ね方、気持ちの変化、人間の変化を2人の俳優さんがすごく自然に演じているのも見どころですね。アン・ハサウェイ(エマ)の変化にはびっくり。自信がないまじめが取り柄の女の子が、だんだんと変わっていく様子は「服とメイクでこんなに変わるのか」と驚きました。服もそれぞれの時代で可愛いし素敵。それを見てるだけでも楽しかったです。

23年、長いですよね。そんなに気持ちが続くものなのかとか、逆にお互いを想っているのにこんなにすれ違ってしまうものなのか…と思うところもあるのですが、描かれる1日を追っていくうちにそんなことは気にならなくなりますね。ただ切ない。
説明が少ないのも良いです。「こうなって、こうなって、この7月15日になりました」とわかるような説明があまりないので、どうしてもその日のふたりを見て何があったのか想像することになります。その過程でどんどん感情移入している気がしました。

おすすめの恋愛映画です。
私はNetflixで鑑賞しましたが、現在(2019/10/29)はAmazonでも400円でレンタルできるみたいです、↑の画像リンクから飛べます。ぜひ。

ここからは個人的なことなのですが、私が夫と出会ったのも今から18年前、去年結婚しました。
何年か置きにあったりはしていたのですが、この2人と同じでどちらかにパートナーがいたりして、友人としての付き合いをしていました。
あのー、20年近く最初の「好きだ!!」みたいな気持ちが続くかと言ったら、私はないと思うんですよね。
ただ長い年数お互いを見ていたり、変化も感じたりすることで詰みあがる理解と信頼感はあるんじゃないでしょうか。この映画のふたりも同じで、親友として過ごしたときがあったからこそ、だったんじゃないかなと感じました。

そして私はラスト近くのデクスターと父親の会話が、ぐっときました。

はぁ、恋愛映画も良いですなぁ…これからはたまに見てみることにします。観ていればそういう空気も読めるようになるかもしれないし…。

アイキャッチ画像:Adriano GadiniによるPixabayからの画像