映画『グリーンブック』正反対なふたりのロードムービー(ハードモード)

映画・海外ドラマ

これも気になっていたけど観ていなかった作品。
アカデミー賞いくつか受賞してますね。
ネトフリに来たー!って観たけどアマプラにもHuluにもある!
バットエンド苦手勢なので、先に観た人からの「ハッピーエンドだよ」の言葉に後押しされてやっと鑑賞。

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差別に立ち向かう黒人ピアニストと、無意識に人種的偏見をもっている粗暴なイタリア系アメリカ人。
正反対のふたりが旅の中でお互いに歩み寄り、理解し合い、友情を築いていくロードムービー。

グリーンブックというのは、黒人が安全に旅できるように作られた「黒人専用ガイドブック」のこと。
泊まれる場所など利用可能なところが案内されているらしい。
1962年アメリカの南部、黒人差別が色濃いこの地域に、わざわざ黒人ピアニストがツアーに出るんです。

しかも運転手は、自分ではあまり気にしていないものの、しっかり差別や偏見にまみれているガサツな男トニー。
まじで前半トニーにイライラしてしまうんだけど、見ているうちに可愛くなってくる。なんだろうこれ。旅先から奥さんに書くお手紙がかわいい。いちいち食べたもの報告するのかわいい。

事実に基づく話ということだけど、本当に大変だったと思う。ツアーを決めてやり遂げたドン・シャーリーの強さに感動する。演奏している間だけは対等に扱うのに、トイレは使わせてもらえなかったりレストランに入れなかったり…。そんな時でも差別に屈せずにいられるドンの強さ。

そんな二人が少しづつ仲良くなっていくいろんなエピソードが楽しい。
ケンタッキー・フライド・チキンのくだりは本当に良かった。ドン初めて笑うし。

楽しいエピソードばかりじゃなく、本当に心が苦しくなるようなシーンも多いんだけれど、テーマにしては観やすい映画なんじゃないだろうか。重い映画、暗い映画はいやだよーってそういうテーマの作品を避けていた人にも観てもらえるような映画なので、これをきっかけに様々な差別問題について考えてもらえたらいいのかなと、思ったりした。

ほんとにね、こんな差別されてたの…って愕然とするレベルなんだけれど、それほどじゃなくても未だにありますからね…。あと、トニーみたいな無意識の偏見みたいなものって難しいですよね。注意してくれる人がいないと。
私も自信ない。何かあったら「それって差別では?」って教えてほしい。

差別問題だけじゃなくて、それ以外にも二人はお互いに影響し合うんだけど、こういう成長できる関係っていいな。
トニーは手紙の書き方、ドンはフライドチキンの食べ方とか。
あと、寂しいときは自分から先に手を打つとかね。
ふたりはお互いのいいところを分け合って旅を終えるんです。

タイトルからして「重い話か…」ってちょっと身構えて観始めたけど、笑えるところもあって最後には心温まるすてきな映画でした!おすすめ!

アイキャッチ画像:👀 Mabel Amber, who will one dayによるPixabayからの画像