映画『この世に私の居場所なんてない』世の中みんな“くそったれ”

映画・海外ドラマ

今年1本目の映画のタイトルとしてどうなんだ、と思いますが、面白そうだったので…。
というか、本当の今年一本目は『スパイダーマンノー・ウェイ・ホーム』なのですが、ネタバレ危険すぎてブログ書けないよ…。日記という形で後日なんか書くと思います。

去年の後半から観たい映画が溜まりすぎていてヤバイんですよねー。
これも去年のうちにマイリストに入れていたもの。ネトフリオリジナル作品です。

Netflixはこちら↓

気弱でおとなしい性格のルース。冷たくて“くそったれ”な世の中にうんざりしながらも日々を坦々と暮らしている。
・・・が、ある日自宅に空き巣が!警察は何もしてくれない!もう!私が自分で!!やる!!!!!というお話。

冒頭から「こういう風になるときってあるよね」っていう、地味な共感の嵐。
自分は一体何なんだろう…こうやって冴えない毎日を暮らし、人に嫌な思いをさせられ続けて、生きて…簡単に死ぬ。
みんな“くそったれ”。みんな、何も考えてない。馬鹿で無神経な人ばっかり。みたいな。
主人公はいろいろ重なりすぎだけれども。

とどめに空き巣。

そこからの展開は先が読めなくてすごく引き込まれた。
仲間になるトニーや、なにかしら癖がある他の登場人物も相まってコメディっぽいんだけど、皮肉が効いてるというか、独特な空気がずーっとあって、ふわふわしながら犯人を追っていく感じ。
そして最後あたりで急にR15+感が出るので苦手な人は注意…。

おとなしく正しく生きていくのも大切だけどさ、ただ黙ってやられっぱなしでは居たくないよね。
勇気を出して少しでも変われば、変わらない毎日の色も少し変わるかもしれないね。
…ルースは無茶しすぎだけど、やっぱり最後まで少し共感できる。

この映画にも何回か出てくるんだけど「あなたより大変な人はたくさんいる」ってやつ。
あらためて最悪の励まし方だよね。
よく聞く言い回しだけど、個人のつらさを他人と相対評価で競って何が励ましになるのか謎。

あとイライジャ・ウッドはなぜ老けないのか…。初めて見たときからあんまり変わらない…こわい…。

アイキャッチ画像:FotoXCaptureによるPixabayからの画像