映画『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』死んだあとはこんな感じなんだろうな
なんか怖そうなアイキャッチ画像になっちゃったけど、ちがうの!それらしい良いのがなかったの!!!
ホラーじゃないです。
とっても静かな音楽みたいな映画でした。
今までにない部分に響く映画です。おすすめ。
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事故で死んでしまった男が、愛する妻と暮らした家にゴーストになって帰ってくるお話。
ホラーみたいでしょ。違った。
単純に死んだ男が妻を見守る感動モノかと思うでしょ。違ったわ。
もうね。静かで美しくて、染み入るようなお話でした。
もしいつか死んで、それでも何か思い残すことがあってどうしても漂い続けてしまうなら、きっとこんな感じなんだと思った。
時間の流れも曖昧で、意識も飛び飛びで、夢のようで。生きている人間はせわしなくて。
この映画、セリフが本当に少ない。
ほとんどのシーンがセリフなしで進むし、ゴーストはシーツをかぶっているので表情すら見えないのに、ぜんぶ痛いほど伝わる。映像を観るってこういうことなんだな…と、いつも簡単な映画に走りがちの私は思ったりした。
時間や記憶も超えて、ゴーストが最後に見たものすら何なのかわからない、靄のような映画だけど、ずっしりとした見応えがある。本当に不思議な映画。
あんまり内容に触れないでおきたいとは思うのだけれど、パイを食べる妻を見守るシーンで引くほど泣いた。
人も愛も歴史も、死ぬことも、ゴーストも、ただそこにあって、ただあるものなんだね。何の意味もなくても、ちゃんとあるものなんだね。
アイキャッチ画像:Pedro FiguerasによるPixabayからの画像
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