おじさんの自分探しの旅 王様のためのホログラム
Huluで鑑賞。まったり楽しめました。なんだかんだ癒されます。
王様の甥と話したことがあるという理由だけで、サウジアラビアの王様に3Dホログラムのセールスに行く…行かされる男の物語。なんでそんな無茶な…って思うけど、家も仕事も妻も失った彼は一発逆転を狙って…狙っていたのか?流されたのか?
異国の地でぜんぜん違う文化の中、仕事も進まず…体調も悪い…そんな最悪から始まるけれど、最後には幸せな気持ちになれるストーリーでした。いいね。人生。
最初の方はこっちも一緒にやきもき。職場では責任者に何日も会わせてもらえないままだし、身体の調子も悪い。ちっとも前進しない中、会社からは早くしろと怒られ…なによりあの受付の人はなんなんだ…?最後まで彼女がどうしてあんな対応をしていたのか謎でした。会えないなら会えないって言えばいいのに。なんなんだ…。
そんなイライラな状況の中ついに倒れてしまう彼なのですが、その後、サウジアラビアのいう国の文化に触れたりいろんな人と出会い、話をしたり、恋をしたりするなかで見失った自分を取り戻していくんですね。駆け足でまとめてしまいましたがこんな感じ。
異文化の中で振り回されるトム・ハンクスがかわいいです。私、彼がけっこうすきなんですよ。だからこの映画も公開当時観たいと思っていたんですが…逃してしまいまして…。近くでやってなかったりしたのかなー。
外国の文化に疎い方なんですけど、サウジアラビアお酒飲めないんですね!えー!むりー!お酒好きなのもあるけれど、主人公のアランの状態だったら飲まなきゃいられない…。けっきょくペプシをもらったあのシーン、切なかったですね…。でも、おおっぴらに飲めないだけなのかしらね…。なんだかんだけっこう飲んでたし。
運転手の彼のキャラもおもしろくて好きでした。どうやらコメディアンの方なんですね。なるほどです。彼に連れまわされるところも、彼との会話も、主人公のアランを少しずつ復活させてたのかな。もちろん恋愛もそうだろうし、仕事が進んだことも理由だったかもしれないけれど。これと言って劇的な出来事はないものの、いろんな体験を通して確実にのびのびと自分らしくなっていくアラン。見ていて嬉しくなりました。2人が泳いだあの海、すごくきれいで象徴的です。あんな海で泳ぎたいな。
いくつになっても新しい自分は発見できるし、自分を作り替えることもできるんですね。
私も最近、最近でもないか…仕事をしなくなってから、新しい自分を発見しました。周りの目とか期待とかがなくなって、誰かの望む自分の形を取らなくなってから「私ってこんな性格だったんだな」って。
夜勤で泊まり込んでたときに比べると、私こんな性格だったのか…って思うくらいに穏やか…なんだ…私って優しいじゃん…ってなる。
— ゆらり (@yuralily27) 2018年7月22日
そう、私ってやさしいんですよ。…これは発見なのか、失ったものを取り戻したのか…なんなのかは自分でもわかりませんが、まぁ、こんなこと考えられるようになって良かったとは思っています。日常を少し離れたり、思い切ったことをしてみたり、状況に流されてみたり…自分探しの旅をしなくてもわりと自分見つかるねって。そんな風にいろんな自分を見つけられるような、のびのびとした人生を送りたいよね。
ちなみにトム・ハンクス、道端に片方だけ落ちているものをInstagramにあげる癖があるようです。こんな発見を楽しむトムもかわいいですね。
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