映画『キャロル』ため息が出るほど美しい。完璧なラブストーリー。
2015年の映画。ネットフリックスで観ました。
ずっと観たいリストに入っていたんだけど、落ち着いた気持ちで観たくて取っておいたもの。
…最近、やっと心が落ち着いたので…。
Netflixはこちら↓
1950年代のニューヨーク。クリスマス。百貨店で働くテレーズは美しい人妻キャロルに目を奪われる…。
美しい映画です。美しい愛の話ですね。
映像も、テレーズとキャロルも、ラストも、美しく繊細にできている感じの映画。
1950年代、少し前に『ボーイズ・イン・ザ・バンド』を観ていたので「あの映画の10年前か…」と。
同性愛に対しての偏見がやばかった時代っていうのがすぐにわかって入りやすかった。
写真家を夢見る若い女性と、美しい人妻の恋愛を描く映画です。
出会った瞬間から視線を奪われて、お互いに惹かれてしまう。それがわかって少しずつ、少しずつ距離を縮めるあの焦燥感と胸の苦しさ。全部が静かな画面から伝わってドキドキしながら観ました。
あと、ケイト・ブランシェットの美しさよ!私が恋するわ!
キャロルは本当に息をのむほど美しくて、すべて完璧に見える。なのに、少しかわいいところもあったりして、その絶妙な人間らしいバランスが…素敵…。
ルーニー・マーラ演じるテレーズも、言葉は少ないのに全部伝わるような、繊細なかわいらしい表情。ぜんぶ魅力的。私が恋するわ!
2人のファッションもすごく個性にあっていて素敵で、衣装を見るのも楽しかった。
この2人の恋愛が美しく優しく紡がれていくわけです。
いろいろな障害の中で。
キャロルが言うセリフで「自分を偽る生き方では、私の存在意義がない」と、いうのがありました。あの時代、愛する人が同性というだけで、どれだけの人が自分を偽って生きていたんだろうか。
時代背景を考えれば「同性愛者は治療対象」の時代です。なんてこった。キャロルも治療を受けているようなセリフがあります。そういう見ていてつらい場面も多かったけれど、観た後の心の温かさで全部チャラ!ラストも素敵です。
2人の静かな演技と、映画に漂う寂し気な雰囲気で、映画の中もそうですが冬のイメージの映画です。クリスマス映画に上がっているのを見たことあるけれど、それもありかなと思う。クリスマスからの映画ということで。
おすすめです。
アイキャッチ画像:Oleg GamulinskiyによるPixabayからの画像
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