映画『ヴェノム』最悪が最高でした。
ヴェノム、観ました。
公開からしばらくたっていたこともあってTwitterやらで感想はちらほら目にしていて、かなり期待値が高まっている状態で行ってきました。
『最悪』って大きく書いてあるポスター、↑の公式サイトでも『最も残虐な悪(ダークヒーロー)が誕生する』とあるし、予告でも気持ち悪めな見た目の黒いものがトム・ハーディに覆いかぶさって…人を喰う…。もう、めっちゃ悪じゃん。こわ!!悪役誕生物語かな?と思っていたのに、目にする感想は「かわいい」「飼いたい」とか…え??ってなりながら観に行ったんですが、やっぱり観終わって「ヴェノム、かわいいね…」って言ってしまいました。なにこのギャップ萌え…萌え…?萌えなの??
とはいえ人は頭から喰うし、暴れ方も容赦ないし、寄生されてすぐのエディの混乱っぷりは凄まじかったし、さすが「悪」って感じだけど。
この映画の最大の良きポイントはエディとヴェノムの関係が「寄生型エイリアンと宿主」っていうところから「共生していく仲間」になるところだと思うんだけど、しかしこれがだいぶ早い。いつの間にこんな関係に?っていうくらい一人称が「俺たち」になるのが早い。落ちこぼれ同士、似た者同士しっくりきたんだろうけどほとんどひと目ぼれくらいの勢い…。
そんな感じでぐいぐいストーリーが進むんだけど、その粗さもエディとヴェノムらしさが出ててよかったです。
トム・ハーディがはまり役です。彼でよかった。不器用で仕事も恋人も失うジャーナリストが、ヴェノムに出会って共生していく過程がなんとなくしっくり来てしまうんですよね。かなりあっさりヴェノムを受け入れてるのも不自然じゃなく思える感じです。彼らにとって理由は「1つになれば、俺たちはなんだってできる」ってことだけでいいんだよね。今まで何もできなかったことが多すぎて…。
アクションシーンも迫力がすごくてかっこよかったです。ヴェノムの戦い方半端ない。特に最後にシンビオート(と宿主)同士で戦うシーンはかっこよかった…シンビオートが水みたいにこう…ぶつかり合って…砕けたり流れたり。
そして悪役のリズ・アーメッドもめっちゃかっこよかったです。
ストーリーもさくさく進んでいくし、ヴェノムとエディのやり取りも楽しいしでかなり短く感じました。もう終わり?って。思っていたヴィラン映画って感じではなかったけど、私はこの映画大好きです。
私はコミックの方とかは全然知らなくて「スパイダーマン」と関係のあるヴィランってくらいしかわかってなかったけれど、知らないままで楽しめる映画でよかった。スパイダーマン…今後関係したりするんだろうか…そうだったらとっても楽しみ。
あ、もちろんスタン・リー氏のカメオ出演もありました。観に行ったのが訃報を聞いたあとだったので少し切ない気持ちになりました。これからも何らかの形でマーベル映画にカメオ出演してほしいものです…。
とにかくエディとヴェノムの今後が楽しみ!最後ちゃんと「悪い人しか食べちゃダメ」って聞き分けてたし、人も食べるけどチョコとポテトが好きらしいし…やっぱり「かわいい」だわ。
早く続編がみたい!!!!
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