映画『パラサイト 半地下の家族』貧富の対比と衝撃のラスト
やっと観ました。たぶん元気な時に観るべきだろうな…と感じていたので。
アカデミー賞を4部門で受賞している作品です。やっと配信に来たーって思ったけれど、2019年の映画らしい。
私は2020年に諦めてた。あきらめないでよ。
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貧しく半地下で暮らす一家が、豪邸で暮らす家族に寄生していくお話。
お互いが家族だということを隠して、次々に雇われるキム一家。前半はわりと明るいコメディータッチな感じで進んでいくのですが、油断してるとやられます。気を付けて。
とにかく貧富の差のメタファーがいたるところに散りばめられていて、見ていてだんだんつらくなってくる。住んでいる場所の高低差だけじゃなくて、カメラの視点とか細かいところから、上たら下へ流れる水の無力さまで。
住んでいる世界の分断、分かり合えなさ。でも仕方がないよねってところまで伝わってきます。下で生きる人間は無力。
とくにうわーって思ったのが「におい」のところ。
映画では伝わらないはずの地下のにおいが、なぜか感じられるような気までしました。
そう、下の人間は無力だし、上の人間からは見えないんですよね。目に入らないというか…。半地下のキム一家、地上のパク一家って思って観ていると途中で衝撃の展開が待っています。
なるほど、だから「半」地下なんだなって。こわい。
貧富の差、広がっているみたいですね。日本でもそんな気がします。お金持ちはずーっとお金持ちの世界で生きて、貧乏人は貧しい世界で生きて死んでいく。分かり合えない…というだけじゃなくて、貧しい者、持たざる者の怒り、悲しみまでも表現したこの映画。最後はカタルシスすら感じる展開でした。観てよかったです。すごい映画だったわ。
ラスト間際にギウが言う「似合ってるか?ここに」っていうセリフと、鼻をつまむパク社長のシーンが頭から離れない。
ネタバレしないように書こうとするとなんとも曖昧で、ネタバレしてるんだかしてないんだか中途半端になってしまったけれども。ごめんなさい!
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