映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』おじいちゃんホームズ…。

ネタバレ感想, 洋画, シャーロック・ホームズ, 小説, イアン・マッケラン, ローラ・リニー, ミロ・パーカー

こんなホームズ見たことない。
93歳のシャーロック・ホームズが最後の事件に挑みます。いやー、切なかった!あらすじは書きません!でも今回ネタバレ多めかも。お気を付けください。

原作を中学生の時に読んでからのシャーロック・ホームズファンなのです。
小説はお金に困ってすべて売ってしまったので…今持っていないのですが…うぅ…悲しい…。たしか引退して養蜂をするっていう設定は原作にもあったはず。

引退して35年。田舎でミツバチの世話をしながら暮らしているシャーロック・ホームズ。彼にはどうしても解決したい事件が残っていた…というお話。

イアン・マッケランのシャーロック・ホームズ

これまで、たくさんの人がシャーロック・ホームズを演じてきましたが、彼のホームズもすごく良いです。イアン・マッケランさんはいま79歳とのことなので、演じた当時は75歳くらいなんですよね。93歳のホームズを演じたということは20歳くらい上の人間を演じたってことですよ…すごい。おじいちゃんになった俳優の演じられる幅がすごい。

さらに今回は35年前のホームズも演じているんですよ。若返ることもできる。すごい。58歳の人間にもなれる。回想シーンでは背筋もぴしっと伸びたかっこいい英国紳士の見本みたいな感じなのです。
ふり幅半端ないです。いやーかっこいいなイアン・マッケランさんのホームズも。

老いと記憶

ストーリーの中でホームズが向き合うのは、起こったばかりの殺人事件ではなくて、自分の老いと記憶です。見ているこっちも、すごくつらい…。あんなに鋭敏な頭脳を持ち、それを駆使することで名探偵として名を知られていた自分なのに、今はもう日常の些細なことから、引退を決めたほどの最後の事件まで思い出せなくなっていってるなんて。

ホームズは効くと言われるものを片っ端から試しているのですが、なかなか効果は出ないようだし…。いや、93歳だものね。老いるし記憶も曖昧になるのは仕方がないんだけど、そんな自分が許せなくて苦しむホームズ。

今作、今まで観た若き日のシャーロック・ホームズ作品たちとはぜんぜん違います。周りがついていけないほどのスピードで回転していた頭脳が、今は自分の昔のことすら思い出せない…苦しむホームズ…つらすぎて見たくなかった…という気持ちが少し生まれてしまうほどなのですが、ここまで長生きしたホームズが見れて嬉しいという気持ちもあり、こっちの心もかなり乱されました。

丸くなったホームズ

ラストは雨降って地固まるといった感じ。しっとりと明るいこれからが見えるラストです。
93歳にして自分を見つめ直し、再出発をするホームズ…やっぱりただ者ではないです。

最後の事件は悲劇だったけれど、このホームズの最後の表情を見たら、思い出すことが出来て良かったのかなって思えます。丸くなるのに時間がかかったな、ホームズ。
みんな逝ってしまって一人ぼっちって言っていたけれど、2人の家族と、ミツバチと、穏やかな老後を暮らせそうで嬉しかったです。

そうそう、 最後の事件を思い出すこと以外に、家政婦さんとその息子との交流も描かれていて、そこも見どころなのですが、ホームズと仲良くなっていく息子ロジャーを演じる、ミロ(マイロ?)・パーカーくんがとてもいい。子どもっぽい好奇心と、ホームズとの交流、気持ちの変化をしっかり見せてくれます。

ホームズが久しぶりに書いた日本への手紙、あれはきっと過去を思い出したホームズの優しい嘘なのかなと思っています。

好きなホームズシリーズがまた増えました。

好きなホームズシリーズ

映画化、ドラマ化、けっこうありますね。見たことないものも沢山あると思うのですが、私が観て気に入っているものを少しおススメさせてください。

海外ドラマ『SHERLOCK』

あのシャーロック・ホームズが現代に生きていたら?というドラマです。言うまでもなく大人気のドラマ…私と同じようにもっと!もっとこの2人が見たいよ!ってなった人は多いはず…。シーズン4まであります。
※ シーズン4の感想を書いています→(海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』シーズン4

映画『シャーロック・ホームズ』

こちらの映画はシャーロック・ホームズ役をロバート・ダウニー・Jrが、ワトソン役をジュード・ロウが演じた人気映画。3作目の公開も決まっているようです。
従来のホームズのイメージからは少し離れるものの、おもしろいです。
しかし2作目の「シャドウゲーム」を映画館に観に行き、2回とも爆睡した思い出があります…。家であらためて観たところ、普通におもしろいしアクションたっぷりで楽しかったので…工場の夜勤明けで行ったのがダメだったんでしょうね。

原作小説

はい。これが一番なんですやっぱり。
原作を読むことによって映画の中の小道具、セリフなど「これはあれのやつだ!」っていうのがわかるようになるので、より楽しめると思いますよ。
『Mr.ホームズ』でも怪我をしたときに「バスカヴィルの犬に噛まれたみたいだ…」って言ってたりしますし、『SHERLOCK』シーズン1の1話目「ピンク色の研究」は原作「緋色の研究」のことだとわかります。これ、推理逆なんですよ…。

私はこの表紙が可愛かったので、新潮文庫で揃えましたが、今Amazonの読み放題月額¥980円のやつに「緋色の研究」(創元推理文庫)があります。30日無料なので、ぜひぜひ、試しに読んでみてください。推理小説好きはハマると思います。

順番は↓こんな感じなので「緋色の研究」はいちばん最初、ホームズとワトソンの出会いから始まります。(下のリンクは新潮文庫版に飛びます)

緋色の研究 
四つの署名
シャーロック・ホームズの冒険 
シャーロック・ホームズの叡智
シャーロック・ホームズの思い出
バスカヴィル家の犬
シャーロック・ホームズの帰還
恐怖の谷
シャーロック・ホームズ最後の挨拶
シャーロック・ホームズの事件簿

タイトルが出版社によって少し違ったりしますが…。

どれもおもしろいです。
映画やドラマのシャーロック・ホームズにハマったら原作もぜひ…。
推理小説なので1回読んだら犯人分かってるのに、何度も・・・何年も読んでるくらいには好きです。かっこいいよホームズ。

アイキャッチ画像:PexelsによるPixabayからの画像